不動明王坐像 樟寄木造り;アクリル塗装 size:像高;58[cm]
 (全高119×全幅74×全奥行き62 [cm]) 

  初めての不動明王像のチャレンジ作品であるが、紆余曲折な理由により製作開始から3年の月日が流れていました。 樟材角材をスポット接合して粗彫りし、其の後解体して難所を彫りこみ、
又、内繰りを施して再び接着して仕上げたものです。 松久先生の教本をお手本に制作しています、賽割り法の技法に準拠したものです。 楠木は油分が極度に多いため接着が不完全になりやすく
季節の移り変わりに応じて接合部分に間隙が生じます。 この変化が手作りを実感させてくれますし、当に生きている暖かさが伝わってきます。 内繰りをしているので罅割れなどは今のところ無いようです。
左手の羂索は正絹組紐ですとかなり高価ですので自作しました。